
パソコンの中の写真を整理していると、祖母と父の写真が出てきた。祖母は、休日で息子と2人で自宅にいる時に病院から危篤の電話が来て、病院に飛んでいった。家族が来るのを待つように呼吸器と点滴がつながっていた。お医者さんと目が合って、うなずいた時に呼吸器が外された。それから、葬儀社に電話して、親戚に電話して、霊柩車を先導するようにして祖母の家に連れて帰った。
ところが、父の亡くなった時のことは所々しか思い出せない。朝きた母からの電話の内容、どんな亡くなり方をしたのか話してくれたのだろうが思い出せない。信頼していた訪問看護師と理学療法士と子供の時から知っている医師たちが介護に不慣れな母を支えてくれていたが、この人たちにお礼を言ったのだろうか。去年のことなのに思い出せないのはなぜだろう。
胃瘻にしてまで生きたくないでしょう。
話せなくなったら人間おしまいだよね。
仕事で会う家族がこんなことを言うたびに、それでも生きてくれるだけいいのにと言い返したくなる。
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