2008年11月18日火曜日

仕事が残ってます

終末期を自宅で過ごすためNさんが家に戻った。最小限で福祉用具は用意してあったので 退院されてから住宅改修を進めることになっていた。と言うのもNさんは元々 建築関係の仕事をしていて 住宅改修なども手掛けていたのだ。住改事業者のS氏は そんなNさんの気持ちを大事にしながら、二人で打ち合わせをしている。「ここと ここに手摺りがあったらいいんだけど」 「そうですね、これは§☆£∽を使いますか?」 「そうだね、§☆£∽だと こう移動した時にこうなるから」 「そうですね、じゃあここは?」 「ここは≫∬Å*かな」 「ですね。じゃあ≫∬Å*にしましょうか」
・・・なんのコトやら さっぱり分からない業界用語を使う二人(*_*) 「宇宙語で話すから わかんない〜」と言う私に Nさんは笑っていた。
「何度も住宅改修をしたけど、自分が不自由になって初めて分かったこともあるよ。僕はもう、自分の家の手摺りも付けられないけどね」と言う。
S氏は「そんなコト言わないで一緒に考えて貰いますよ〜。教えて下さいよ」と言った。
お風呂の手摺りは もう一度、今夜バスリフトを使ってみてから考えるから・・とNさんは言った。
打ち合わせでお疲れだっただろうに、帰り際 Nさんは いい笑顔で見送ってくれた。

今朝になって脳出血で倒れ救急車を呼んだと報せが入った。

・・Nさん、また家に帰って一緒にお風呂の手摺りを考えて貰わなくちゃいけないのよ。
まだまだアナタの仕事が残っています。
だからきっと帰って来て下さいね。待っていますから・・。

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