2008年11月24日月曜日

専門家


「血がいっぱい出て、大声を出したんだけど看護士さんは、ちらっと見て、絆創膏をゆっくり持ってくる。袖も血で真っ赤になっていくのに。どうなってもいいと思っているのかな」
 透析が終わって迎えに行ったお嫁さんから怒った声の電話。聞くと止血のテープが剥がれかけたらしい。血を見るとあわてるけど、透析室の看護士さんたちは見慣れている。袖が真っ赤になっても大した出血量ではない。逆に、専門家である看護士さんがあわてた方が心配なんだけど。
 失禁や徘徊、鍋の空だきなどがあると家族はあわてる。もう家では看られないと考える。しかし、誰だって道に迷うし、鍋を焦がすことはあるのだけど、認知症のせいにしてしまうとどこまで悪くなるのか不安なんだろうと思いながら、もまだそれほどひどくないよと思いつつ話を聞く。
 ひょっとして、透析室の看護士さんと同じように、軽く聞き流していると受け取られたこともあるのかもしれない。

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