2008年12月21日日曜日

スマイル

4年前デイサービスで会った時まだ60歳になっていなかったが、医師から認知症と診断されていた。娘が朝夕送迎してくる。母が認知症で介護サービスを受けていると近所に知られたくないからケアマネにも自宅に来て欲しくない。夫は会社の社長で、介護は娘の義務だと仕事を辞めさせて、妻の介護をさせていた。娘は、母は馬鹿になって何もできない。でくの坊と同じだ、と母親が隣にいても話す。本人は、きれいにお化粧して恥ずかしそうに笑って娘の後ろに立っていた。私は、この人が馬鹿になったせいで仕事はできないし、自分でやりたいことは何もできなくなったと何度も繰り返す。
 私は、今でなければできないことなら、やったらいいと娘に勧めた。母に自分の人生をつぶされたと恨むことになる。しばらくして、スーパーで会った時に、また活動を始めたと言った。年取ってからじゃ体力が無くなるから。母とは、デイの帰りにパチンコに行っている。介護を口実に楽しむと笑った。

 

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