2008年12月16日火曜日

溜め

最近、読みなさいと薦めている本。

作者は、貧困は「溜め」が失われた状態だという。「溜め」とは、降水量が少ないときのため池の「溜め」で、困ったときに使えるお金や物、人などのこと。

ガスもトイレも風呂も電話もないQさんは、生活保護を受けていて生活するためのお金には困っていない。しかし、友達が一人しかいない。家族がいない、兄弟は音信不通。この寒さの中にせんべい布団では肺炎になりそうだからと老人住宅への入居を勧めたが、本人は嫌がった。もっと住み心地のいいところを探したいのか理由がわからないが、退院してから1ヶ月を迎えようとしている。ご飯も炊くようになり、自分でラーメンも作る。掃除はあっという間に終わってしまう。用がないのならヘルパーが来る必要はないかと言うと、買い物に行けないと言う。

一人しかいない友人と週二回訪ねてくるヘルパーが彼の数少ない「溜め」なのかもしれない。

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