今年の夏の終わり、入所した方がいる。彼女の担当のケアマさんは毎月施設まで会いに行っているらしく、今月は日を合わせて同行させてもらった。一回り小さくなった彼女は 私を見てすぐに思い出してくれて 名前を何回も呼んでくれた。手のむくみが取れて、髪も綺麗にフサフサになっている。一人暮らしをしていた時は お風呂にも入らず、汚れた服を着て 盗られ妄想に悩まされていた方だったが、今日は表情も穏やかにニッコリされている。一目で施設の方がよく看てくれているんだな、と分かる。一人暮らしをしていた時の不安や緊張感から開放されたためか、多少 認知症状は進んだようだが、顔色はよかった。
ここの施設の人はみんな優しい、よくしてくれる。そう、よかったね。お元気そうで安心したわ。
帰り際、エレベーターの前まで送ってくれた彼女は 小さい声で 家に帰りたい・・と言った。そして うどん屋に行きたい、と言った。エレベーターのドアが閉まるまで車椅子から身を乗り出すように手を振って また来てねー、と言った。
あんなに広くて あんなに恵まれた環境で不安なく暮らして行けても それでも家で過ごしたいと思うものなんだな、とつくづく感じた。来月は彼女の誕生月だから また会いに行こう。
・・・ドライブがてらにちょうど良い距離だし(>_<)
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