遠距離介護と言う言葉は1998年に出たらしい。遠距離介護は大変と言われている一方で一部では「普段は自分の生活を優先している、お気楽介護」と言う見方をされる側面があるようだ。子供と離れて暮らす利用者は多い。結婚すれば配偶者の生き方を尊重せねばならないし、離れて暮らすその地に仕事もある。親の介護をしたくてもできないし、親も自分の為に子供を犠牲にしたくない、と言う思いもあるだろう。お互いに離れてから築いてきた数十年があり、そこにも放り出せないことや、大事にしたい生活がある。
私は新幹線を乗り換えて5時間かかる距離に実家がある。ありがたいことに 両親は健康で趣味や家庭菜園に精を出しながら穏やかに暮らしている。毎年、梅干しやら干し柿やらと丹精込めて作っては送ってくる。その度に「まだまだ元気」と安堵するのだが、先日は「梅干しは来年は作るのを止めようかと思うのよ」と言われ 不安になった。仕事中に実家から携帯に連絡があると何があったのかとドキッともする。離れて暮らすと言うのは 普段 顔が見れない分、ささいなことが気になる。
今日、たまたま本屋に寄って買い求めた本。遠距離介護の利用者家族の思いを勉強できるかな、と思い手にしたが、何のことはない、自分のことのように 身につまされる内容だった。だけど 私の両親はまだ元気だから 本当の意味での遠距離介護の大変さや心情は 分かっていないのだろう、と思う。私の場合は まだ「お気楽」なのだ。

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