ここの市も例に漏れず数年前に周りの町が合併した。ある町の生活保護を受けている世帯数を見ると、合併後の方が異常に多くなった。農村地域で古くから住む人が多いから、生活に困っている人が急に増えたとは考えにくい。むしろ、農振指定が外れてベッドタウンとしてサラリーマンが家を建てているから全体的には平均所得は上がっていると思われる。昨年は、毎週2~3件の保護申請が続いた。ケースワーカーと地域の人に尋ねたところ原因が推測できた。町だったときは、生活保護は県が実施していた。従って困った人が最初に相談するのは民生委員になる。民生委員といっても、同じ地域に住む人に生活が苦しいから保護を受けたいなんて言いにくい。合併してからは市に直接申し込めば良くなった、心理的に申請しやすくなったと受け取られているのではないだろうか。
生活保護うけることが恥と思わないから増えたという人もいるが、逆に生活保護を受けるのは恥ずかしいという意識は残っているし、世間体が悪いと考える人が多いことの証明にならないだろうか。さらに、保護を申請したことは親戚や兄弟に連絡して欲しくないと頼む人もいる。家族や親戚に援助を頼めない人が、保護を受けたことによってさらに疎遠になっていく。国は、三親等内の親族には手紙や訪問して援助する能力があるか確認しろと言う。切れかかっている関係をさらに細くするような感じを受ける。
古いイギリスの社会保障を学びながら、基本的に福祉の考え方は進歩していないと感じる。
2010年1月5日火曜日
パンのないアンパンマン
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