2010年10月23日土曜日

言葉のチカラ

「脳外傷」より「高次脳機能障害」ってほうがかっこいいでしょう。「高次」って付いているから高級な感じがするでしょう。「覚醒剤」も、薬としては良くないけど「覚醒」すめって響きがいいでしょう、先日の講師をつとめた医師は言った。
外国語に比べて日本語の病名は医学の知識が無くてもある程度理解できる。インフルエンザの予防注射の申し込みに来たおばあちゃんが、「流感の注射を受けたいんだけど」と言われて、理解できなかった若い職員もいたけど、「精神分裂症」には「分裂」というと壊れたみたいで怖い。「感情鈍麻」なんて書かれている患者が笑顔を見せるとうれしくなる。表情とは別なんですよと看護師は言ったが、「鈍麻」では無いでしょうと言い返したかった。

「痴呆」や「呆け」が人格を否定すると、「認知症」に変わったが、頭が痛いのを「頭病」と言うかと反論したい。おかげで、「ニンチ」や「アルツ」と略されて言われると、なかなか子供を認知しない人のことか突っ込みたくなる。「ツッコミ」と「ボケ」がいると漫才ができるのに、「認知症」では漫才にならない。
今度、「エバンゲリオンタイプ」という言葉を広げることにした。自分たちの恋愛やトラブルを地球全体の問題のように捉えて戦うことから、自分思い込みや少ない症例を根拠にして最もらしい話を作り上げること、と説明するのだが、年配の人から「エバンゲリオン」というのは人名ですかとまじめな顔で聞かれて説明に困った。
「コトバ」は難しい。

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