2010年11月30日火曜日

備え

我が家の、私を夫に選んだことが賢いと言うと、そのことが今までの最大の間違いだったと答える奥様(以下、簡単に「奥さん」と略す)が、テレビを見ながら、私は食べられなくなっても胃瘻を開けてまで生き延びたくないと言う。延命措置のことを言っているのだと思うが、小脳出血で食事ができなくなったた父親に胃瘻を作るよう説得した私としては、胸が痛む。奥さんには、胃瘻で生き延びている親父がどう見えていたのだろうか。祖母が危篤になった時、一番早くたどり着ける私が息を引き取る瞬間に間に合うように延命措置を看護師に依頼してから車で走って行った。

自分で意思表示できなくなった時のために、そこまでしなくていいからねと言いたかったのだろうが、今まで気が変わることが多かったのだから、そのときまで気が変わっていないとは言えないんじゃなかろうかと、子供と相談して判断してしまうと思う。

食糧危機に備え、体にエネルギーを蓄えている身にとっては、冬ごもりができるまでに備蓄量を減らさないと、身体介護さえもされそうもないのだけど。

えんでないかぃ

逢いに行ったら畑仕事をしていた。小春日和の日差しを 季節外れの麦藁帽子で遮って、彼は丹精込めて作った野菜に肥料を撒いていた。一年前、脳梗塞で麻痺した左足を少し引きずってはいるが、私を見てニッコリ笑った唇は 以前は左側に歪んでいたのに、今日はとても綺麗に揃っている。
作業する手を止めようとしたので「いいよ、そっちに行くから」と畑の畦道を通り 彼の近くに行く。「今は畑が忙しくてディには行けてないんだよ」...ハイ、知ってます。アナタの家族からはディに行くよう薦めてくれと懇願されてますから(*_*)
だけどな〜、アナタと知り合って一年のうち、今日は一番生き生きしてるんだもん。動きが悪いことを意識して 左手で肥料を撒いているし、畑を両足で均したりして しっかりリハビリもできてるのよね〜。ときどき背伸びして深呼吸したりしてる。畑仕事が済んだら 奥さんと犬の散歩に行くんだって。タオルで汗を拭う仕草が頼もしく見えた。
彼の妻は要支援2の認定が下りてるから、彼女を心配して息子夫婦は 父親をディケアに行かせたいのだ。もともと彼はディに行くことは好きになれず、何やかんやと理由をつけて、夏くらいからは休みがちだった。
「ディケアに行かなかったら 日中しんどい?」ビニールハウスにいた奥さんに聞いてみた。「大丈夫よ。お父さんの気ままは今に始まったことじゃないから」「しんどいようなら言ってね、その時はまた何か考えてみるわ」
あれだけいい笑顔されたら 私も無理にディを薦める気になれないなぁ。利用者さんの生き生きした顔は 何より嬉しいから。そう、たとえケアプラン料が上がらなくてもね(^^ゞ
息子夫婦に何て言おうか..(?_?)

2010年11月28日日曜日

龍の魂

...と言うのが最終回のタイトルだった。福山龍馬がいくらカッコよくても いくらイイ人でも チンギスハンにはならず、やっぱりそこは史実に基づいて逝ってしまった...(;_;)
大河ドラマの最終回は一年の終わりを印していたが、最近は 目の上のタンコブ...じゃなくて 坂の上の雲とやらを放映しているから そのせいで12月を待たずして福山龍馬は逝ってしまったではないか(-_-)
今年もわずか一ヶ月余り...。去年と何ら成長もせず、一年が終わる。去年の今頃と違うのは、年明けに監査を控えてないから少しだけ気持ち的な余裕があることくらいだ。

○心と秋の空


男性のケアマネは少数派だ。介護する人の大半は女性だし、女性が男性の心を理解するのは難しくないが、男性が女性の心を理解するのは難しい。
「下着の社会心理学」という新書が出されている。見せることのない下着に、女性はなぜ凝るのか。聖心女子大学の教授がワコールと一緒に研究したまじめな本で、ワコールのHP「 COCOROS 」でも見ることができる。
「気合い」を入れるための心理的効果があるとは言うが、そんなものだろうと思うしかないのだろう。高齢者の気持ちの中にもあるものだろうか?作りもしないプラモデルをため込んでいる身にとっては、コレクションの一つと言われた方が理解できる気がする。
「そっと切る □の居ぬ間に 赤い糸」という川柳を思い出した。
□には入る言葉は、妻 か 夫 だったのか思い出せないが。

2010年11月24日水曜日

ドライブ

約束通り施設に彼を迎えに行った。「玄関まで車を回してあるから」と言うと「うーん...免許返して20年になるから運転には自信ないなぁ」と言う。「今日は私の車だから私が運転するわ」と言ったら ホッとした顔をする。彼は男前で優しくて紳士だ。そしてスポーツマンだ...いや、スポーツマンだった。今年94歳になる。
利用者と話しをする時は たいてい正面に座り、目を合わせてになるが、助手席に載せた時は ハンドルを握りながら 景色を見ながら 音楽をかけながら...の会話になるので 普段とは違う一面を見ることができる。身体の調子を聞くわけでもなく、来月の予定を打ち合わせるでもなく、たわいない会話が楽しい。
「柳田法相が更迭されましたねぇ」と言うと「ほぉ、そりゃまたどうして。何かしたの?」「不適切発言連発したらしいよ」「普段は考えに考えて話ししていただろうに ちょっと間違えたくらいだろう、可哀相に」 ホント彼は優しい(>_<)
あれこれと30分ほど話しているウチに家に着いた。
「今夜はありがとう」デートの帰り際みたいな台詞だ(笑)「またドライブしましょうね」と言うと「嬉しいけど、僕は運転に自信がないからなぁ..」と困ったように言う。
...と言うより免許返したなら無免許だろうに(^^ゞ

2010年11月22日月曜日

「がんばっていきまっしょい」

大学の時、遊び半分でレガッタをしたことがあった。スタートの前に、「オールメン、準備」とかけ声をかけると聞いて「All Men」のことだと思い込んでいたら、映画を見て「オール 面」のことだと気がついた。オールの先が水をつかみやすいようになっているので、逆に握っていないか確認することだった。

一九七六年の映画だけど、四国で生活してから見ると、新鮮に見える。

うどんのだしが出る蛇口が高松空港にできた。牛乳が出る蛇口の話は聞いたが、ビールが出る蛇口が欲しい。

2010年11月18日木曜日

蛙の子


パソコンの中を入れ替えた。といっても息子が使わなくなったパソコンの部品を組み込んだのだが、かなり早くなった。我が家では、デスクトップのパソコンは自分で組み立てるのが当たり前になっている。しかし、いつの間にか息子の方が詳しくなっていまい、仕事で使えるまでに3日もかかった。
娘は、映画の影響だと自分では言っているが、カメラに凝り出した。大学の時、現像代をけちるために大学の暗室を使っていた父親とはえらい違いだ。
送ってきた写真は、私の実家に飾ってあるものに似ている。SLの機関誌をしていた私の父親の影響なだろう。
蛙の子の蛙も蛙なのか。

2010年11月13日土曜日

過ぎたるは...

暑い夏の次に いきなり晩秋が来たような今年。ちらほらとクリスマスの雑貨が店先にあったりして、え〜っ(*_*)と思うほど一年は早い。焦る..また一年 なにげに過ぎ、確実に歳を取っちまった(-_-) すでに崖っぷちに小指一本だけでぶら下がっているにも関わらず それでもまだ寝る前の肌の手入れだけは欠かさない自分に感心する。
化粧品の売れ行きはCMと値段で決まると言う。ブランドごとにターゲットを絞って ターゲット世代の懐事情からは、ちょっとだけ高いものが売れるようだ。ちょっといい化粧品を使っている、と言う自己満足と安心感を事業者は上手にくすぐるワケなのだ。
お気に入りのシートマスクには「週に2回程度お使い下さい、次の日はお化粧ノリが違ってきます」などと書かれていて、じゃあ毎日使ったらもっと効果あるんかい、と思ったりもしたが、なにぶん高いため やっぱり一日おきくらいに使うことにした。だが、シートマスクでパックをしない日は「お手入れしたぞ」と言う自己満足感と根拠のない安心感がイマイチだ...そうだ!蒸しタオル美容を試してみよう!と思いたち、電子レンジで蒸しタオルを作る。持つのも熱いくらいの蒸しタオルをフハフハ言いながら顔全体に被せてみた。熱い〜、でも気持ちイイかも〜。お金もかからないし、こりゃ最高だわ、毛穴も思いっきり開いて 蒸気が肌に浸透していく感じがするわ〜。明日の朝が楽しみ〜(>_<)
次の日の朝、まぶたと頬っぺたが赤くなって ヒリヒリした。
よく見たら火傷だった...。

2010年11月6日土曜日

なにもしない


HAM症候群の男性。もうすぐ90歳になる。下肢が麻痺しているから畳の上に段ボールを敷いて両手で体を滑らせて移動する。トイレも風呂も両手で手すりをつかんで何とかできる。担当しているケアマネから、ケアプランにどんな支援を組むべきか相談を受けたが、何もしないことが一番と助言した。HAMは、ウィルスが母子感染して発症する。下肢が麻痺するだけなので他に支障は出ない。今までの生活を変えないことが一番暮らしやすい。
認知症があっても一人暮らししていた女性が有料老人ホームに入所した。階段の昇降が危なくなってきたからだったが、入所して1ヶ月足の力が目に見えて衰え、認知症が進んだ。歩く範囲は限られているし、しなければならない家事も無くなって手持ちぶさただ。あのまま、自宅で生活していた方が幸せだったのではないかと、後悔の念に駆られている。

2010年11月4日木曜日

クスリ

今日話を聞きに行った意思が、この人の病気はね統合失調症じゃなくてクスリだね、と言う。薬の副作用ですかと聞き直すと、覚醒剤だよと笑われた。事前に記録を読んでなかったのがばれてしまった。

薬は、僅かな量を体に入れるだけで体全体に影響を与える。努力しなくても飲むだけだから、手軽だ。今週頭痛が続くので鎮痛剤を飲んだが、非常に良く効く。逆に飲んでる薬によって症状がわかる。アスピリンを飲んでいる人は、痛みがあって困っているだろうと思うが、それ以外にも血栓を防いだりアルツハイマー病の予防のために飲んでいるかもしれない。この本は、胃腸薬などが副作用として認知症と間違われる症状を起こす可能性をわかりやすく欠いているから読んでも無駄ではない。

義母は、アリセプトを飲み始めてから攻撃的になって、人格が変わったようになったが、そのときから関わったケアマネやヘルパーはそれが普通の状態だと思ったようだ。副作用が見つけられない状態で新しい薬を処方することはできないから、服用を中止した。家族が同居していない独居老人は入院中でなければ新たな治療はできないことが判った。

精神安定剤を飲んでいる人を見ると、何か心配事があるのだろうかと心配になる。実母は、眠れないからと隣からもらった安定剤を飲んだら、精神科が処方した薬だったから丸一日意識が無いぐらい熟睡してしまった。こんなのは例外だけどね。