2011年6月21日火曜日

障子に目あり


奥さんが義母の通院に同行した。1年前の医師の見立てと違い、物忘れは進行しているが認知症はそれほど進んでいない。以前アリセプトを飲んで副作用に懲りたので、漢方薬しか出してもらっていないが、新薬が出たので処方できるならともらってきた。
妻に、なんて薬? と尋ねると、「メアリー」と言う。羊さんかと突っ込むと、障子に目ありのメアリーと返事が来る。
それで、薬の説明書を見ると「メマリー」と書いてあるではないか。認知症はうつるのかと言おうとして、飲み込んだ。

2011年6月19日日曜日

梅雨


バケツをひっくり返すような雨が続く日、昔勤めていた高校の生徒たちが考えたというメロンパンを買うために隣の県のコンビニまで買いに行く。教え子でもなくて、勤めていたというだけの縁。
ついでにと、在学中交通事故でなくなった生徒の墓参りに行く。メロンパンを供えて、墓の置いてある線香をあげる。平成4年没、とある。もう20年も経った。生きていれば40歳になる。1年不登校だったのに、担任してからバイクにフェリー、スクールバスと乗り継いで通学してくれていた。そんな通学の苦労に見合うだけの授業をしてやれなくて申し訳ない気持ちで、手を合わせる。
メロンパンより焼酎だろうと言うだろうなと、墓石に向かって話す。

2011年6月12日日曜日

あきらめ


この世の中、何かを得るためには交渉力を付けなければと、手に取った本の目次に、あなたの交渉はなぜ失敗するのか。お人好しだから、とあった。今までの失敗の原因はわかった。でも、お人好しはどうすれば治せるのか、書いてない。

気分も晴れない

当保険者では例の事業仕分けにより、オムツ給付の制限が厳しくなり、今月から給付中止になった高齢者や家族から苦情が相次いだ。 給付条件の介護度になるよう、区分変更申請が急増し、介護保険課はその対応に追われている。給付の要件も 利用者や家族では把握できかねる項目がある。認知症自立度や尿失禁の項目へのチェックが意見書に記載されているかどうか..って そんなもん判るワケなかろう(-_-) ケアマネが付いてる人はいいが、高齢者の独り暮らしで認定だけ受けてる人はどうするんだ、と思ったりする。 給付の要件を利用者に説明するケアマネが市役所の回し者呼ばわりされて トラブルになった話しも聞く。 それもアホらしいが オムツ給付を制限することで経費削減するつもりが、区分変更申請にかかる費用で結局は想定外の経費が浮上してしまったと言う。
気が利かず間も抜けている。

2011年6月9日木曜日

モンプチ



訪看の管理者から電話が入る。 今日スタッフが伺ったところ、来たのが遅いからと怒られて ケアができず帰らされた。時間変更を事前に伝えていたが、先方が勘違いされていた、 とのこと。 何度か事業所の都合で変更が重なっていたので 利用者はしっかり理解できなかったのだろう。訪看の管理者が言うように 事前に伝えていたとは思うが、それでも うまく相手が把握できてなかったら 言った 言わないの話しになってしまう。まぁ起きてしまったことは仕方ない。それより事後処理が大事だ。


そして管理者は電話口で続けた。「 あの〜私が謝りに行くべきなんでしょうか、どうしたらいいですか?」 ...は? それは私が決めることかい(+_+) ? 私はアナタの上司ではありません。それは管理者を兼務している社長でもあるアナタが考えることなんでは? ...と思ったけど、かなり悩んでる風だったので 「 近日ご自宅を訪問予定だったから 今日 私がご様子を伺って それからにしましょうか 」と助け舟を出した。


「 ありがとうございますぅ~ ♪ 」と彼女は電話口で可愛く言う。 若い( たぶん26歳くらいだと思う )っていいよね。 フォローしてあげたくなっちゃう。 うんうん、いいよ いいよ。いつも頑張ってるもんね、私で役に立つなら これくらいは させてもらうよ...と もうすでにオヤジ気分でいる自分に気づいた...(-_-)

雨だよ


梅雨だからね、と返事が返ってきそう。



色々考えていたことを、未完成だけどホームページにまとめてみた。
介護職員がもっと楽ができないかと思っているが、IT化自体が嫌だという職員もいるだろうな。


http://ww6.tiki.ne.jp/~y-saeki/index.html



2011年6月7日火曜日

ホ.オポノポノ



Nさんは頑固だ。はっきり言って筋金入りだと思う。彼の希望を聞き 介護保険を含め、いろんな社会資源を案内してはみるが、未だ介護タクシー以外は活用するに至らない。何しろ 透析ですら『 医者は透析しないと死ぬ、などと脅かして金儲けしている 』と言っては、たまに休んだりしているから、病院も家族も飽きれている。
今日は県外の娘さんと話す機会ができた。Nさんは ご夫妻ともに要介護2であり、娘さんは老々介護の二人暮らしを心配している。
お金がないワケでもないのに お金のかかることは なかなか受け入れようとしない、と言われたら ご高齢者は皆さんそうですよ、と答える。 頑固だから話しにならない、と言われたら 気丈な方ですからね、と答える。 私も担当して三年近くお付き合いしているが、何しろ頑固で思い込みが激しいから とにかく手強いんですぅ... と言いたい気持ちを抑え、 他人に依存することを良しとしない自立心の高いご夫妻ですから、 と言う。 市内に住む息子さんが どんなに説得しても ヘルパーも入れないし、ディサービスにも行かない。 奥様のご様子からヘルパーだけでも必要なのは明らかなのだが...(:_;)
「 県外からせっかく来たのに、今回あの二人のために私ができることはありますか? 」 と言うので 「 では娘さんのほうから あの人(私)は仕事なんだから 困ったときは使えばいいのよ、ケアプラン料だって ちゃんと貰っているんだから、と言って下さい 」と答えたら 笑って頷いてくれた。
三年かぁ...担当して役に立てたコトもないが 実は今日は嬉しかった。 Nさんのほうから 「 県外の娘が来ているから逢って欲しい 」 と電話をくれたから...。
ほんの少~しだが、距離が縮まった気がした。

2011年6月6日月曜日

疑惑

昔はオカマと言ったのかもしれないが、最近はオネエ系タレントが活躍している。かく言う私も マツコ デラックスが好きだ。彼・・・彼女の歯切れよい毒舌が気持ちいい。女心を思い切り代弁してくれているようで、見ていてスッキリする。何しろ肌が綺麗なのにビックリする。
近所のドラッグストアの店長は、見た目は普通のオッサ・・・おじサマだが、外見から想像する声とは3オクターブくらい高い声で応対してくれる。もしかしたら喉の病気で手術したのかもしれないな、と最初は思ったが、店のバイトのコに 少しキレ気味に指示を出しているとき、普通に低い声だったのを聞き逃さなかった(+_+)
さすがに店長だけあって手際もいい。レジを打つスピードも速いし、化粧品を買ったときは 「 これ、サンプル入れておきますから よかったら使ってみて下さいね 」 と語尾に音符付きだ。「 あ〜りがとうございましたぁ〜 またご来店下さい〜 」 (ハイキングウォーキングのQちゃん風) と、ものすごく感じがよい。 彼は もしかしてもしかしたら オネエ系なのか? ・・・と 気になり出したら 店に行くたび、店長を目で追ってしまいそうになる近頃だ。 薬剤師さんだから頭いいんだろうな。それに女性顔負けに心遣いも細やかだ。 女子力では 負けてそう・・。
・・・と言うワケで、店長がオネエかどうかは関係ないが ひそかに『Qちゃん』と呼ぶことにした。

同行二輪


撮っとけば良かったと後悔する場面がいくつかある。マリンライナーに乗ってきた若者は、分解した自転車を入れた袋を担いで、片手に笠を持っていた。その笠に書かれていたのが「同行二輪」。遍路の旅は弘法大師と一緒という意味で「同行二人」というが、自転車でお遍路するから「同行二輪」。


自転車はもともと二輪じゃないかと、突っ込みたくなる。写真を撮れなかったのが悔やまれる。

2011年6月5日日曜日

時代の流れ


A-Zというホームセンターは地下足袋から、仏壇、自動車までそろっている。そのなかで、五右衛門風呂がある。説明文には「アウトドア用品」とある。なるほど、室内で薪を焚くわけにいかないよね。


祖父母の家は庭に風呂があった。祖母は夜中に入浴していた。鹿児島では女は最後の風呂に入るものだと祖父は言ってた。男尊女卑の風土でさぞかし祖母は堪え忍んだ生活を送っていたのだろうと思っていた。祖父は、地域の役を引き受けて、外面は良かったが、子供を叱るときは冬であっても縁側から庭に蹴り落として閉めだしてたというから、亭主関白というより暴力父親だった。祖母は、現代の女性より自己主張することなく、言われるままに動いて家事や農業、それに漁業までしていたように見えた。


ところが、祖父が亡くなってから、祖父以上に頑固でわがままだと言うことが判ってきた。叔父たちは、あんな親父と一緒に暮らすからには、親父以上に気が強くないと生きていけなかったのだと、余計に家に寄りつかなくなった。


海の近くにあった祖父母の家では、近所の林から松の葉や枝を集めて風呂を沸かした。だから、松の葉の燃える臭いは、祖父母を思い出させてくれる。

2011年6月4日土曜日

わたパチ

   いきなりの怒鳴り声に驚いて振り返る。 「そんなもの買わないわよ! 置いてきなさい!」 小さなお菓子を握りしめた子どもが、それでも 買って買ってと母親の上着をひっぱり ねだっている。 「何も買わないって言ったでしょ!!」 大勢の前で怒鳴られて 子どもは顔を真っ赤にしている。 母親は子どもの手を振り払い、ぷいっと踵を返して さっさとその場から立ち去ってしまった。 残された子どもは ついに床にひっくり返った。 出た~ 必殺技・・。 「いや~!! 買って買ってよお~!」 子どもの声はさらに大きくなる。 母親はすごい形相で戻って来て、子どもの手を引っ張り上げ、起こそうとする。 「約束が違うでしょ」 だの 「うるさいっ」 だの・・・アンタの声もかなりうるさいけど・・。 
こういう光景は たま~に見る。 たいてい子どもがねだっているのは 大人からみたらしょーもないお菓子だ。 口の中でパチパチ弾ける綿あめとか、水を加えて自分で練って作る飴だとか・・。( グレープ味は ちょっと美味しいが・・ ) どれどれ、おばちゃんが買ってあげようか、と言いたくなるのを抑える。
そして最後は母親のスペシューム光線で終わる。 「だったらそこで勝手に好きにしてなさい!!」 の決め台詞。 出た! 子どもを置き去りにして足早やに店を出る母親・・鬼の形相の母親を 嗚咽しながら しばらくして焦って追いかける子ども・・。 しつけなのか、親の意地か・・みたいな。 だいたい親の都合でマーケットに連れて来ておいて 未就園児相手に 「何も買わない約束」なんて そんなの無理やろ・・。 しかも 店の迷惑も省みず、泣きわめく子どもを置き去りかい、やれやれ最近の若い母親は・・。
・・などと思いながら ふと そういえば買い物済んで 荷物を持って店を出たのはいいけど、カートに息子を乗せてたのを忘れて 置き去りにしたことがあるわ・・。