2011年12月24日土曜日

クリスマスイブにシンデレラ

引っ越しのどさくさでありかが判らなくなった湯たんぽを探しに義母の家に行く。その前に、何も食べるものがないから、元気がないと電話も来てた。義母はこたつに入って、ぼんやりとしている。朝食用のパンや果物は冷蔵庫の中にたくさんあった。私は、食欲がないから……と力なく言うが、体格はいい。じゃあ、元気が出るように鍼を打ちに行こうと着替えをさせる。義母がいない間に、掃除と湯たんぽ探しをしようという作戦だ。奥さんが布団を干そうと出していると、布団の間からお盆や急須が転がり落ちてくる。物置を探そうとすると、入り口の前に火山灰が積もっている。吹きだまりになっていたから小さな山ができている。仕方なく箒で灰を集めてゴミ袋に入れると、靴もズボンも灰で真っ白になる。タオルをかぶって、口にもマスク代わりの手ぬぐいを巻いて悪戦苦闘していると、隣のご主人が二階から見ていた。不審人物が掃除をするかと挨拶をする気力もなくなってしまう。
シンデレラならぬ灰かぶり男は、ケーキを買いに行くのだった。
湯たんぽは自分の椅子の後ろの箱から出てきた。義母のことは笑えない。

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