2012年6月23日土曜日

類は友を呼ぶ


最近の相談は、男性は「頑固、偏屈」と家族が先に相談に来る。女性は、「頻繁に電話、盗られ妄想」との二つに分けられる。父は母親を女中のようにこき使い、女の職員を馬鹿にしている。家族にお礼を言ったこともないし、食事をおいしいとほめたことがない。母親は父と一緒にいると苦労が絶えず怯えている。だけど、絶対デイなんかに行かない。3つの家族がそう言ってきた。それぞれ公務員、教員、自衛隊の退職者で昇進しないで現場で仕事をしてきた人ばかり。会ってみると、そんなに問題はないし、勧めるデイにすぐ馴染む。外面が良いんだからと、家族は余計にいらつくのが見て取れる。退職まで現場にいたのは、上司にごまがすれず、世渡りが下手。おせじも使えないし、素直にありがとうと言えない恥ずかしがり屋というのが私のプロファイリング。今までの仕事を褒めて欲しいのに、退職したら厄介者扱いで年金だけを当てにされる。そんな空気を感じているお父さんは余計に口数が少なく、妻や子供から一方的に言われることをひたすら耐えて無視しているが、時々反論したくなる。


なにでそうなことがわからないのかなと、お父さんの気持ちを代弁して家族に伝えると、それはあなたが男だからよと無視される。私も将来同じように扱われそうだと、珍しく夕食のおかずを「おいしい」と言うと、それはスーパーで買ってきたおかずと、逆に怒らせてしまった。

2012年6月10日日曜日

カモシカのような足


暑くなったからなのか、短パンにハイヒールの女性が増えた。韓流ブームのせいか脚線美が注目されている…のかな。ピンヒールで赤ちゃんを抱いている若い女性は危なっかしい。私服を着ていても日焼けの具合からどう見ても学生とばれる人もいる。若い女性のリハビリ職員は、患者さんからモテル。○○さん(スタイルの良いOT)より、あなたがいいと患者は言うらしい。おしりが大きくて足の太い方が体を支える力がありそうで安心するのだそうな。実際のカモシカの足は太いから、彼女には「カモシカの足のようだね」と慰めることにしている。

私のことじゃない


本棚の前にはロードバイクとプリンターの空箱が、入り口横には1480円で買った扇風機が箱に入ったまま。椅子の後ろは引っ越しの時の段ボール箱が並べてある。もう少ししたら横になって歩かないとと行けない。机の上は、コードや読みかけの本でようやくキーボードを置いている状態の私が生活援助に掃除を入れること自体間違っている。そろそろ指導監査が来そうな予感がするのだが、訪問と会議の記録を書き散らかした裏紙が窓からの風で床に散らばっている。ケアマネの仕事は正しく評価されているのだろうか。かつての茶摘やバナナの取り入れ、コーヒー豆の栽培で問題になった「フェアトレード」を求める運動をすべきではないかと、自分のずぼらさを棚に上げて愚痴ってみる。

2012年6月3日日曜日

2012年6月1日金曜日

醍醐味


彼女とのお付き合いも一年近くになるが、なかなか打ち解けて話せなかった。
とてもおとなしい人で、自分から話すことはない。
彼女が・・と言うより、彼女の家を訪問することが苦手だった。
今日は庭の紫陽花がきれいだったから、まずは話しかける言葉が見つかって助かった。 「紫陽花がきれいに咲いたね」とベッドに寝たままの彼女に言うと、にっこりした。「ちょっと外に出てみようか、風に当たってみる?」と言うと、えっ?と言う顔をする。 行かないと言うだろうと思っていたから私も驚いた。そして思い切って言ってみた。 「一緒に散歩に行こうよ」
彼女はいきなり起き上がった。しかもサイドレールに掴まりもせずに・・。
車椅子に乗せて近所の神社まで行く。30㌔余りの細い彼女でも、神社までの坂は結構 力が要るものだ。
「・・しんどいやろう?」と彼女が言った。 「大丈夫よ、もう少し太ってもいいよ」と言うと、「私があまり喋らないから しんどいやろう?」と言う。 彼女はわかっていたんだな、と申し訳なくなった。 
それから色んな話をした。 彼女が今一番したいことは、自分の部屋の掃除だそうだ。夫に任せているから、文句は言えないから我慢しているけど、やり方が気に入らないらしい。 「ウチもそうだよ」と二人で大声で笑った。 何にも言わない人だから、何にも思わないわけではない。 認知症自立度はⅣがついていたけれど、胸の奥にしまっている思いはたくさんあるんだな。
さて、次回の訪問が楽しみになった。