80歳代の男性。3回結婚して5人の息子がいる。不動産の会社を35年間経営して、寝たきりの妻を介護してきた。これだけでは立派な父親で夫と、誰でも思う。
でも、次男からの相談は、借金しては土地を買い、それを抵当にして更に借金して踏み倒したり、山野を分筆して高額で売り、詐欺で訴えられている。子供たちはみんな連帯保証人にさせられ多額の借金を払わされているから電話にも出なくなっている。年金と国保、介護保険の保険料は一切払わず、入院した病院の支払いは踏み倒すから診察してくれ病院は無くなった。いざとなれば福祉が何とかしてくれる。具合が悪くなったら救急車で入院させてもらうとうそぶいている。
今回、母親が入院し父親も栄養失調で寝込んでいるが、入院できた病院から数日の間に退院するように言われて困っているとの内容だった。
生活保護の申請をして借金の清算のために弁護士に相談して、母親のケアマネが所属する有料老人ホームへの入所が決まって、と順調に問題は解決してきた。
しかし、息子の立場で援助を続けたいと担当のケアマネは勘弁してもらった。
父親を施設に訪ねると、息子が自分の財産を勝手に処分しようとしている。今度会ったら包丁で刺してややりたいが会いにも来ない。自分しか知らない隠し財産が数億あるからここから出してくれと、もっともらしく訴える。
施設の責任者や病院のワーカー、生活保護のケースワーカーたちだけでなく子供たちもそろって口にするのが、「こんな人を手厚く面倒見る福祉は間違っている」。でもね、こんな人でも救われる福祉制度があるからみんな安心していいと思わないとね、と答えることにしている。
でも、月の3分の1近くの日を使って走り回った私の報酬がゼロというのはね。

0 件のコメント:
コメントを投稿