83歳の女性。長女から相談を受けたのは昨年の夏のこと。毎日国道を渡って高台にある運動公園まで散歩に行く元気な認知症。娘のためにご飯を作っていますといいながら、コンロは全く使った形跡がない。私にはまだ早いと、デイへの誘いは断られっぱなしだった。
年が明けて、次女が近くのデイに連れて行った。認知症ケアの専門の資格を持っている管理者がいるからと勧めていたデイだったが、そこの相談員から事ら利の電話が入った。
若い頃の不倫の相手の妻が通ってきている。 他の利用者も気付いているのでトラブルを防ぎたいとのこと。
40年前、妻のある男と不倫関係になった。相手の妻は、夜這いの日に警察に通報し男は逮捕され拘留されたとのこと。新聞にも載り60歳過ぎの人なら誰でも知っているとの話だった。覚えていないのは、認知症になった本人だけなのか。娘は、知っているのだろうか。尋ねるわけにいかず、デイの定員がいっぱいになったからと、遠くのデイを勧めた。
女性と同じ敷地に住む義兄夫婦が距離を保ったつきあいをしている訳が理解できた気がした。夫は7年前に亡くなったが、40年前からどのような気持ちで住み続けたのだろうか。
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