2010年11月6日土曜日

なにもしない


HAM症候群の男性。もうすぐ90歳になる。下肢が麻痺しているから畳の上に段ボールを敷いて両手で体を滑らせて移動する。トイレも風呂も両手で手すりをつかんで何とかできる。担当しているケアマネから、ケアプランにどんな支援を組むべきか相談を受けたが、何もしないことが一番と助言した。HAMは、ウィルスが母子感染して発症する。下肢が麻痺するだけなので他に支障は出ない。今までの生活を変えないことが一番暮らしやすい。
認知症があっても一人暮らししていた女性が有料老人ホームに入所した。階段の昇降が危なくなってきたからだったが、入所して1ヶ月足の力が目に見えて衰え、認知症が進んだ。歩く範囲は限られているし、しなければならない家事も無くなって手持ちぶさただ。あのまま、自宅で生活していた方が幸せだったのではないかと、後悔の念に駆られている。

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