元気にしているとばかり思っていたから 訃報を聞いたときは 信じられない気がした。食いしん坊の彼女が 食事を採ることを拒否して 衰弱して亡くなるなんて..。
棺の中の彼女は 本当に眠っているみたいで、名前を呼んだら目を覚ましそうだけど、そうそう、彼女は聞こえないから 体に触れないと起きないんだわ、などと ぼんやり考えた。
こんなことなら入所なんかさせるんじゃなかった、と誰もが思っていて、誰もそれを口に出さない。彼女の運命だったんだ、と言い聞かせる。
彼女は わがままで お天気屋で ちょっぴり意地悪で..優しくて可愛くて そして賢い女性だった。食事を採らなかったら、薬を飲まなかったら、そして点滴を拒否したら 自分の身体がどうなるであろうことも きっと理解していた。
去年 亡くなった天国のお母さんと弟さんに今頃逢えてるかな。「逢いたかったよ」と言って HUGしてもらっただろうか。 「なんだ、まだ来るのは早いぞ」と叱られただろうか...。
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