祭日にもかかわらず受講生のAさんから電話が来る。今にも泣き出しそうな声で、元夫が孤独死していたのを発見されて、身よりは子供しかいないから私が葬式を挙げないといけなくなって、どこかいい葬儀屋さんを知りませんか、という。離婚したことも聞いていた。今思うと大した理由じゃないと思えるけどと話していた。
講習の中で身寄りのない人の葬祭を何度かしたことがあると話したから、それがAさんの頭に残っていたのかもしれない。
いい葬儀社と言ってもね…「面倒見のいい葬儀社」という看板を思い出して、いくつかの葬儀社の名前を伝えた。何回も葬儀社を利用するなんて、ケースワーカーぐらいしかない。一般の人は両親の葬式でせいぜい2回お世話になれば良い方だと思いながら、Aさんの話を聞く。
検死が終わってから、遺体を搬送しないといけないからともかく早く葬儀社を頼んで、値段の交渉から始めないといけないよと、つまらないアドバイスをして電話を切った。

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