2009年3月21日土曜日
不意打ち
先週病院の研修会に参加した。嚥下障害についていささか専門的すぎる勉強会だったが、誤嚥性の肺炎を繰り返す人を担当して、造影検査などに付き添っていたので復習みたいな感じを受けた。飲み込みに障害がある人には、鼻からチューブで栄養を流し込む方法は自分は良くないと思うと、医師が説明している時に、不意に父のことが思い出された。小脳出血で飲み込みができなくなった。点滴を無意識に外すからとベッドの柵に縛られていた。医師とけんかして救急車で知り合いの病院に転送した。しばらくして、どうして栄養を摂るかと家族に相談があった。鼻からチューブを入れるとばい菌も増えるから嫌だと医師に言って、胃瘻にすることにした。その時に父親に説明したり相談したか、どうだったのか不意に思い出した。胸の中の不安な気持ちの塊は、父に説明しないで息子が勝手に決めたことをとがめているからなのか。研修会で講演した医師の意見が自分と同じだったことが救いに思えるが、逆な立場だったら自分は納得して胃瘻を造っただろうか。時々、不意打ちのように亡くなった人が、頭ではなく胸に浮かんでくる。
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