母親が保護をもらっていたから、娘も保護をもらうことが当たり前と思っている、と担当のケースワーカーは吐き捨てるように言う。社会福祉の学問では、母子家庭は経済的な弱者なのはなぜか、とか貧困の連鎖をどのようにして断ち切れるのかという研究で扱っていることを、蛙の子は蛙と言う発言は聞き逃しできない。女性の収入は平均して低い。特に育児中の女性は責任のある仕事に就く可能性は低い。最近では、パートや派遣などの非正規労働に男性が進出してくるから、条件の悪い仕事しか回ってこない。それでも仕事があれば良い方だという時代になってきている。貧しさは進学の機会を減らし、落ち着いて生活することさえできない。そのような家庭の子供が、高学歴であることはまれであり、高収入が期待される資格を修得することもできない。
そのようなことに思いを馳せることもなく、保護を受けることを恥と思わないのは、安易な生き方をした母親の生き方を見習ったからだという言い方は許せない。児童扶養手当があるから離婚する女が増える。児童加算を無くせば自立すると考える政治家がいる国では、福祉は「お恵み」から脱することはできない。
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